フリーランスにとってクライアントの信頼を勝ち得るために、そして仕事を獲得するために、コミュニケーション能力や交渉力は不可欠になってきます。
基本的に一人で仕事をしていくフリーランスというものは、クライアントやその他関係者などと多く接することになります。とりわけフリーランスは信頼あっての働き方でもありますので、利害関係を含む様々な人たちと円滑にコミュニケーションを取っていく力は、非常に重要なスキルと言えるでしょう。
クライアントとの交渉においては、クライアントがどのようなことを求めているのかをコミュニケーションの中で読み取って、そのクライアントの課題に対して自分であればこういった形で解決を図れるというようなことをわかりやすく述べることができれば、双方にとって望ましい信頼関係を築くことも可能となります。
実際の交渉において大原則となるのは、Win-Winを目指すことです。交渉を勝ち負けで表現することもありますが、交渉は勝ち負けで測れるものではありません。
強気によい条件で勝ち得たとしても、悪い条件を飲んだクライアント側が継続的に今後も仕事を回してくれるかと言えば可能性は薄いでしょう。よりよい関係性を維持して、長期的な視野で仕事を獲得していくのが望ましいですから、やはりWin-Winの関係性を維持できる交渉を心掛ける必要があります。
Win-Winですから、自分の側が悪い条件を飲むのもよくありません。条件が好ましくない場合は、それに対してイエスかノーではなくて、第三の選択肢を示せるとお互いに納得できる形で交渉成立となる場面も出てきます。